「弔問」は「ちょうもん」と読みます。
普段の日常生活ではなかなか耳にすることが少ない言葉です。
その弔問をする機会はある日突然やってきます。
弔問には様々なマナーがありますので、きちんと守らなければなりません。
そうした場合に、慌てたりマナー違反となったりしないように弔問の流れや服装、挨拶などについて説明します。
弔問する際に一番多い悩みごとは、香典をどうしたら良いかについてです。
そこで弔問における香典について、マナーや相場など詳しく説明します。
最後に香典を受けた側のお返しについても説明します。
— この記事の目次 —
1. 弔問について詳しく知ろう!
1. 弔問について詳しく知ろう!
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弔問に行く際の具体的な項目について説明する前に、弔問の意味や流れについておさらいをしておきましょう。
1-1.そもそも「弔問」という言葉の意味は?
弔問とは、一般的に故人の家を訪問し遺族にお悔やみの言葉を伝えることです。
弔問には、通夜や葬儀・告別式の前に弔問する場合と後に弔問する場合の2通りがあります。
通夜の前に弔問する場合は、訃報を受けて取り急ぎ駆けつけるケースです。
葬儀・告別式の後に弔問する場合は、何らかの事情から通夜や葬儀・告別式に参列できなかった人が、しばらく後に故人の家に伺うケースです。
弔問の際は遺族に直接お悔みを述べることになりますので、失礼が無いようにしないといけません。
1-2.弔問と通夜や葬儀の参列はどこが違うの?
通夜や葬儀・告別式に参列することを弔問とは言わないのでしょうか?
「通夜に弔問する」と言う人も見受けられますが、一般的には通夜や葬儀・告別式に参列することを弔問とは言いません。
参列するというのは、文字通り大勢の人でとり行う儀式の列に加わるという意味があります。
列になって行うことがない弔問とは、使い方に違いができたと考えられます。
なお、葬儀については「「会葬」という言葉を使いますが「参列する」でも間違いではありません。
「弔問」、「参列」、「会葬」の使い方を整理すると以下のようになります。
通夜の前:「弔問する」
通夜:「参列する」
葬儀:「会葬する」(または「参列する」)
告別式:「参列する」
葬儀・告別式の後:「弔問する」
1-3.通夜の前に弔問する時はどんな流れになる?
通夜の前に弔問する場合は、玄関先で遺族にお悔やみを伝えてすぐに失礼するのが基本です。
喪主や遺族は、亡くなられた直後で悲しみが深い時であり、これから通夜や葬儀・告別式の準備や手配をしていかなければならない時でもあります。
また行政などへの必要な手続きや申請などで頭が一杯なので、弔問することで手を煩わせることのないようにすべきです。
また、故人との対面や焼香は喪主や遺族からの申し出があった時のみするようにしましょう。
通夜前の弔問の流れ
①:可能であれば弔問に伺うことを事前に伝えておきます
②:玄関にて喪主や遺族にお悔やみを述べます
③:供え物などがある場合は渡します
④:早々に引き上げます。
ただし喪主や遺族に促された場合は、故人の家に上がらせてもらいます。
故人との対面は、喪主か遺族にすすめられた時のみにします。
故人との対面の仕方
①:故人の枕元に正座し両手をついて一礼します。
②:喪主か遺族が顔を覆っている白い布を外したら対面します。
③:対面したら一礼して合掌します。
④:故人の枕元から少し下がってから、喪主や遺族に一礼します。
1-4.葬儀の後に弔問する時の流れはどうなる?
葬儀後に弔問する場合には、必ず弔問に伺うことを伝え遺族の都合の良い日時に弔問します。
自分の都合で弔問する日時を決めないようにしましょう。
葬儀後の弔問の流れ
①:遺族との間であらかじめ決めた日時に伺います。
②:玄関で挨拶して家に上げてもらいます。
※ここで遺族が家に入るように促されない場合は
玄関先にて、お悔やみの言葉を述べ、香典や供物を渡して帰ります。
③:祭壇(または仏壇)で線香をあげて合掌します。
④:遺族へお悔やみの言葉を述べます。
⑤:香典や供物を遺族に渡します。
⑥:ここで故人の想い出などを話しても良いですが、短時間で切り上げて帰ります。
家に上がることも、線香をあげることも、遺族に促されてからにしましょう。
弔問する側から勝手に行動を起こしてはいけません。
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