数珠の使い方を知るには3つの観点と3つのポイントをおさえよう!

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4. 宗派別の数珠の違いは実に微妙

出典元:https://www.photo-ac.com/

 

各宗派で仕様が決められている数珠は正式数珠の方です。

数珠の形や房などの仕様が宗派ごとに異なります。

ここでは主な宗派の数珠の違いについて整理してまとめます。

 

4-1.真言宗の数珠と使い方

真言宗(しんごんしゅう)とは、弘法大師空海によって開かれた宗派で、真言陀羅尼宗(しんごんだらにしゅう)、曼荼羅宗(まんだらしゅ)ともいわれ密教を基盤としています。

真言宗の数珠は、主珠が108個で、他に親玉・天玉からなる二重の形式です。

房は菊房で表と裏があります。

男性用と女性用ともに同じ形ですが、大きさが異なります。

 

持ち方・使い方

二重にして左手で親玉を上で房を握るようにして持ちます。

合掌の際は、両方の中指に数珠をかけて合掌をします。

手を擦り合わせることで数珠の音を立てて使います。

この数珠で音を出す所作には108個の煩悩を擦り砕くという意味が込められています。

 

特徴的なのは数珠の房の垂らし方で、自らのお勤めの際は房を手の平側に垂らします。

自らのお勤め以外の際は数珠の房を手の甲側に垂らします。

 

4-2.浄土宗の数珠と使い方

浄土宗(じょうどしゅう)とは、法然上人を宗祖とする宗派です。

「南無阿弥陀仏」と唱えることで極楽往生できるという教えです。

 

浄土宗の数珠は、珠の数は108でなく念仏の数を数えることを目的とした珠の数(27個・20個/40個・6個・10個)になっています。

男性用、女性用で珠の数・大きさ・呼称が異なり男性用の場合が「三万浄土」、女性用の場合が「六万浄土」となります。

男性用の三万浄土(三万繰)の珠の組合せ:27×20×6×10=32,400

女性用の六万浄土(六万繰)の珠の組合せ:27×40×6×10=64,800

 

浄土宗の数珠は外見に大きな特徴があり、二つの数珠を交差させたような形状になります。

浄土宗には、3種類の正式数珠があります。

「日課数珠」・「百八数珠」・「荘厳数珠」で、一般の檀家・信徒が使用する数珠は「日課数珠」です。

 

持ち方・使い方

合掌をする際は、二つの数珠の輪を両手の親指にかけ、親指で数珠を押さえます。

数珠の房は自分の側に垂らすようにします。

念仏を唱える際は、副玉の入っていない方の数珠を親指で手繰り念仏の数を数えるのに使用します。

副玉が入っていない方の数珠の輪は、左手の親指と人差し指の間に掛けます。

副玉が入っている方の数珠の輪は、左手の人差し指と中指に挟むように握ります。

 

4-3.浄土真宗の数珠と使い方

浄土真宗(じょうどしんしゅう)とは、親鸞を宗祖とする宗派で浄土教の一派です。

「絶対他力」という信心さえあれば往生後すぐに成仏できるという教えです。

 

浄土真宗では数珠の形や珠の数に拘りはありません。

そもそも、唱えた念仏の数を数珠で数えるという教義ではないためです。

外観的には房が「蓮如結び」になっているという大きな特徴があります。

 

浄土真宗の数珠には「門徒二輪人絹頭房」という呼び方もあります。

「門徒」が浄土真宗用、「二輪」が二重、「人絹頭房」が房は人絹でできている、という意味です。

 

持ち方・使い方

数珠の持ち方は、左手で房を下に垂らすようにして持ちます。

合掌の際は、両手をピッタリと合わせて数珠をかけます。

親指を上からそっと添えます。

 

4-4.曹洞宗の数珠と使い方

曹洞宗(そうとうしゅう)とは、中国の禅宗の一つですが、日本では鎌倉仏教として道元により広められました。

坐禅により真実の自己と仏性に目覚め、悟りの境地に達するという教えです。

 

曹洞宗の数珠は、あまり重要視されていません。

坐禅を組むことが大切な教義ですから数珠を使って念仏を数えるような必要が無いためです。

外見的には数珠の珠の数が108個で数珠に銀色の金属の輪が通っているのが特徴になります。

 

実はこの曹洞宗の数珠についている輪については意味が定かではありません。

法輪を表すとか、「和」を意味しているとか諸説ありますが正確にはわかっていません。

 

持ち方・使い方

曹洞宗では数珠の持ち方については特に決められたものはありません。

合掌の際は、数珠の房を下に垂らし、輪を二重にして左手にかけて右手を添えるようにします。

 

4-5.臨済宗の数珠と使い方

臨済宗(りんざいしゅう)とは、中国の禅宗の一つで、鎌倉時代に栄西(ようさい)が日本に伝えました。

座禅によって悟りを開くことを目的としています。

 

臨済宗の数珠は、曹洞宗と同じく教義が坐禅をすることを基本としていますので作りや房は同じになります。

外見上の大きな特徴としては、珠の数が108個で同じですが、曹洞宗の数珠にある銀色の輪がありません。

 

持ち方・使い方

曹洞宗と同じで特に決められた持ち方はありません。

合掌の際も曹洞宗と同じで数珠の房を下に垂らし、輪を二重にして左手にかけて右手を添えるようにします。

 

4-6.日蓮宗の数珠と使い方

日蓮宗(にちれんしゅう)とは、日蓮聖人を宗祖とする法華経信仰の宗派です。

法華宗ともよばれます。

 

日蓮宗の数珠は、「勤行数珠」と「装束数珠」の2種類があります。

「勤行数珠」を一般の檀家や信徒が使用します。

「装束数珠」は日蓮宗の僧侶が法要の際に使用します。

日蓮宗の数珠の特徴は、珠の数が108個の一連の珠数で、2つの親玉があり「釈迦如来」と「多宝如来」を表わしています。

数珠から5本の房がでているのも日蓮宗の数珠の大きな外観上の特徴になります。

 

持ち方・使い方

持ち方は二重にして左手で持ちます。

お唱えをする際は輪を八の字にねじり、2本の房が出ている数珠の輪を右手の中指にかけ、3本の房が出ている数珠の輪を左手の中指にかけます。

房を手の甲の外側に垂らして両手を合わせます。

合掌する際は二重にして左手にかけ両手を合わせます。

 

4-7.天台宗の数珠と使い方

天台宗(てんだいしゅう)とは、大乗仏教の宗派の一つです。

唐の僧である鑑真により日本に伝わりましたが、全国に広めたのは最澄でした。

法華経を基盤としているため天台法華宗ともいわれましたが、日蓮宗と間違われないようにするため最近はあまり使われません。

 

天台宗の数珠は、珠の数が108個で平珠というのが天台宗のみにみられる大きな特徴です。

数珠の房には20個の平珠と10個の丸珠が付いています。

ちなみに平珠は「そろばん珠」とか「みかん珠」ともよばれ球状ではなく扁平にされた珠です。

指で手繰りやすいとか、球状の珠より多くの珠を通すことができるなどの利点があります。

 

持ち方・使い方

持ち方は、房を小指側に寄せて二重にして左手で持ちます。

合掌の際は、数珠を両手の人差し指と中指の間に挟んで手を合わせます。

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