キリスト教の法事の招待状をいただいたことはありますか?
初めて招待状を受けたとしたら、キリスト教の法事に馴染みが無いのでビックリしてしまうとともに何をどう準備したらよいか戸惑ってしまいます。
香典は必要なのか、服装はどうしたら良いのか、など色々なことが気になります。
そもそもキリスト教の法事とは、一体どんなことをするのでしょうか?
キリスト教のカトリックとかプロテスタントとか教派で法事の内容も違ってくるのでしょうか?
そこで気になるキリスト教の法事について全容を詳しく解説します。
— この記事の目次 —
1. そもそもキリスト教とはどういう宗教なの?
出典元:https://www.photo-ac.com/
キリスト教については、学校でもしっかり習っているのですが今一つボヤっとしています。
キリストとは、イエスをキリスト(救い主)として、罪ある人間でも救済してくれると信仰する宗教ですが、カトリックとかプロテスタントとか様々な教派があってわかり難くしています。
しかしキリスト教全体としての信者は世界中で20億人を超えるということで、あらゆる宗教の中で最も信者が多い宗教です。
ちなみに文化庁の宗教統計調査によると、キリスト教徒の日本人の数は約294万人とのことです。
単純計算に意味があるかどうかは別として、日本で40回法事があれば最低1回はキリスト教の法事になるとも言えます。
そこでキリスト教の代表的な教派であるカトリックとかプロテスタントについておさらいをしておきましょう。
1-1.カトリックとは?
カトリックはキリスト教の中でも最大の教派です。
カトリック教徒の数は約11億人と言われています。
カトリックの特徴は、何といってもローマ教皇を頂点としているきれいなピラミッド構造の組織であるということです。
儀式も伝統を重んじるスタイルです。
更にプロテスタントとの比較で、わかりやすい特徴を以下にあげます。
カトリックでは聖職者を「神父」とよびます。
礼拝で歌う歌を「聖歌」とよびます。
十字架は、イエス・キリスト像が十字架に磔になっているものを使います。
1-2.プロテスタントとは何が違う?
プロテスタント教徒の数は約3.5億人と言われています。
プロテスタントの特徴は、何といっても神の次に教会や教皇ではなく聖書を重要としていることです。
学校の教科書では、マルティン・ルターが、教会の免罪符の制度に抗議して「聖書に戻れ」という活動を実践したことから始まったとされています。
カトリックとの比較で、わかりやすい特徴を以下にあげます。
プロテスタントでは聖職者を「牧師」とよびます。
礼拝で歌う歌を「讃美歌」とよびます。
十字架は十字架のみのものを使い、イエス・キリスト像は付いていません。
1-3.カトリックやプロテスタント以外にも宗派はあるの?
キリスト教の教派にはカトリックやプロテスタントの他にも様々な教派があり、それぞれに教会組織や教団があります。
主な教派には、中近東を中心に広がった「正教会」や「東方諸教会」、「聖公会」などがあります。
それぞれに儀式の内容などに違いがありますが、イエス・キリストを信仰し聖書を重んじているという基本は変わりません。
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