6.お香典の渡し方や郵送の仕方は?
出典元:https://www.ac-illust.com/
次に、お香典の渡し方について見てみましょう。
また、事情があってお葬式に参列できなかったり、お葬式の後に訃報を知ったりした場合、お香典をどのように郵送すればよいのかについてもお伝えいたします。
6.1 お通夜や葬儀・告別式で渡すときのマナーは?
お葬式で渡すときはできれば袱紗に入れて持って行きましょう。
受付でもたつかないように、受付に着く前に袱紗を出しておきます。
受付に到着したら、「この度はご愁傷様でございます」とお悔やみを述べてください。
そして袱紗からお香典を出し、袱紗の上に、自分に向けて(自分が読めるような向き)お香典を置きます。
それから受付の方向にお香典の向きを変えてから「御霊前にお供えください」等の言葉を添えて袱紗に乗せたままお渡しください。
6.2 代理で渡すときはどうすればよい?
代理でお香典を持ってきた場合は、受付の方にその旨を伝えてください。
記帳するときは依頼した方の住所とフルネームを記入し、名前の近くに小さく「代」と書きます。
依頼した方の会社名や部署・役職名も書いておいてください。
名刺を渡す場合は、依頼者の名刺の右上には「弔」の字を、自分の名刺の右上には「代」の字を小さく書きましょう。
妻が夫の代理で参列するときは、「代」のかわりに「内」と記帳してください。
会社や何らかのグループの代表でお香典を持ってきたときには、会社の場合は会社の住所を書き、氏名欄には社名やグループ名に加えて「代表〇〇」と書き添えましょう。
6.3 お香典を郵送するには?
お香典を郵送するときは、現金書留を利用します。
現金書留は郵便局の窓口でのみの扱いで、専用の封筒も郵便局で販売しています。
簡易書留の料金(基本料金)+封筒代+現金書留料金(中身の金額や重さによる)の合計が実際にかかる料金です。
郵便局は土日祝はお休みですが、本局は営業していることもあります。
送る場所は喪主の自宅、または葬祭場です。
葬祭場の場合はお葬式の日に日付指定をします。
現金書留は受取人不在だと再配達になってしまいますので、できれば通夜や葬儀・告別式の時間に合わせて、別料金で時間指定もしましょう。
葬祭場のスタッフなど、受取人(喪主)以外の人が受け取れるようにするには「気付」を使います。
まず葬祭場に電話で、届く日付と受取人を伝えておきます(気付に対応していない葬祭場もあります)。
そして葬祭場名の後に「気付」と記入し、(喪主名)様としてください。
お香典の郵送は、お香典返しの手続きをまとめてできるよう、お葬式後一週間以内にするのがマナーです。
お葬式が終わったあとに訃報を知った場合でも、なるべく早めに送りましょう。
封筒の中には、お香典袋とお悔やみの言葉を書いた便箋を入れます。
お悔やみの言葉を書く便箋は白がよく、2枚だと不幸が重なると連想させるため、1枚にしてください。
また、「忌み言葉」に気をつけるようにします。
忌み言葉は死や不幸を連想させる言葉です。
「重ね重ね」「いよいよ」「度々」「くれぐれも」など2回繰り返す言葉は不幸が重なることを、「再び」「続く」などは不幸が続くことを連想させるので、使わないようにしましょう。
また、生死を直接表現する言葉である「死ぬ」「生きる」などは、「ご逝去」「亡くなる」や「生前」「お元気なとき」に言い換えます。
数字の4や9も「死ぬ」「苦しむ」に通じるとして使われません。
<< 次ページへ続きます >>