供花を送る・受け取る時のマナー/基本から小さな疑問まで徹底解説!

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7.その他の供花の疑問についてお答え!

出典元:https://www.ac-illust.com/

 

供花は法事でも送ることができます。

また、神式やキリスト教式の葬儀でも供花や供花に当たるものがあります。

これらの場合のマナーや、供花以外に弔事に飾られる枕花・花輪・樒について見てみましょう。

他に、供花に造花を使ってもよいかどうかと、供花の歴史も解説いたします。

 

7.1法事での供花のマナーは?

法事の場合は葬儀ほど大きなものでなく、枕花くらいのアレンジメントを送ります。

こちらも葬儀と同じく白を中心に、落ち着いた色合いにするのが一般的です。

 

初七日法要は葬儀と同日に行われるのがほとんどですので、法事で供花を送るのは忌明け(四十九日または三十五日)の法要となります。

供花以外ではお供物を持参するか現金を包みますが、最近は現金の方が多いです。

その場合は「ご仏前」「御供物料」といった表書きとなります。

 

7.2 神道での供花は?キリスト教の献花って?

神道でも仏式の葬儀と同じく、菊やユリなどを送ります。

白を中心にして、紫やピンク・黄色・青などの色花を入れます。

榊は喪主が供えるものとされています。

 

キリスト教では仏式でよく使われるスタンドフラワーではなく、篭のアレンジメントを送るのが一般的です。

使われる花はユリやカーネーション、白バラなどで、和菊ではなく、スプレーマム(洋ギク)などの小菊になります。

色はキリスト教では特に決まりはありませんが、日本では白が中心です。

 

またキリスト教式では、アレンジメントを自宅に送りそれを葬祭場(教会など)に持って行き飾るとされています。

しかしアレンジメントとはいえ数が多いと場所をとることや、葬祭場に持って行く手間がかかってしまいます。

また、教会で葬儀を行う場合、アレンジメントをたくさん置けるような広さがあるとは限りません。

まずは担当葬儀社に連絡して相談した方がよいでしょう。

 

篭のアレンジメントの他に、「クロス」「ハート」といった形の供花もあります。

「クロス」は十字架を花でかたどったもので、肉親や教会の仲間などが送るものです。

イーゼルに立てかけたり、棺の内側に取り付けたりします。

 

「ハート」は親族・友人が送るもので、輪郭だけかたどったオープンハートや、全体を花でうめるフルハートなどの種類があります。

こちらはイーゼルに立てかけることが多いです。

 

他にキリスト教では「献花」というものがあります。

これは参列者が一本ずつ花を献花台にささげるもので、仏式でいう「お焼香」と考えてよいでしょう。

使われる花はカーネーションや菊で、白が多いですがピンクや黄色のこともあります。

 

献花のやり方は以下の通りです。

※花の持ち方や回して置くやり方などは、神道の玉串奉奠(たまぐしほうてん)とマナーが混ざったと思われ、日本独自のものです。

 

①順番が来たら係の人から花を受け取り、献花台に向かいます。

②持ち方は花が右側に来るようにして右手は手のひらを上、左手は下に向けます。

③献花台についたら祭壇に一礼します。

④花を右に回して、左手を下から添えながら根元を祭壇側に向けて献花台に置きます。

⑤祭壇に向けて手を合わせて黙とうまたは一礼し、遺族に一礼してから席に戻ります。

 

7.3 枕花・花輪・樒とは?

枕花

枕花とは故人の枕元に供えるお花で、お通夜の前までに故人の近親者が送るものです。

供花のスタンドフラワーのように大きなものでなく、篭花などのアレンジメントとなります。

自宅に供える花としては、故人の枕元に置く枕飾りの「一本花」がありますが、これは遺族側が準備(実際は葬儀社)するもので、枕花とは違います。

送られた枕花はそのまま、後飾りに使われるか、葬祭場に持ち込んで飾られたりもします。

 

枕花に使われる花は、供花と同じく菊やユリ、カーネーション、トルコキキョウなどです。

色は白を基調としたものが多いですね。

枕花の相場は5,000~20,000円くらいです。

故人に近い関係の方は一対、友人・知人など少し遠い方は一基送るのが一般的です。

 

花輪

花輪(花環)は葬儀やお祝いなどに送る造花です。

主に関東で使われます。

 

<花輪>

出典元:https://www.ac-illust.com/

 

葬儀に使われるものは白や紫、青、グレーなどの押さえた色を基調とします。

高さが3.3m、幅は1.8mのものが標準で、外に飾られます。

平均的な値段は10,000~20,000円です。

 

昭和の時代には、まだ自宅での葬儀も多く、家の周囲に「子供一同」「親戚一同」などの花輪が並びました。

今は自宅での葬儀は少なくなり、葬祭場でも花輪を飾れないところがあるため、花輪を供える葬儀は徐々に減少しています。

また、花輪の代わりに花の写真に名前を入れるようになっている紙製の「ポスター」を供えることもあります。

こちらは御供花料を別に包むという方法で、手数料は500円くらいです。

 

関東では花輪ですが、関西では樒(しきみ)が飾られます。

 

<樒>

出典元:https://www.photo-ac.com/

 

樒はお墓など仏前に供える植物です。

実は毒がありますが、葉はお線香の材料にもなるほど良い香りがします。

樒を仏前に供えるのは、香りをお供えする、香りで浄化するという意味合いがあります。

 

葬儀でお供えするものには、生樒、板樒、紙樒などの種類があります。

生樒は棒状に葉を刺したもの、板樒と紙樒は、樒の代わりに板や紙にお供えした方の名前を書いてお供えします。

相場は、生樒が5,000~15,000円くらい、板樒や紙樒は2,000円くらいで、紙樒は一律の金額を受け付けで支払うシステムです。

 

以前は樒を自宅の玄関に立ててお清めや悪霊除けに使いましたが、今は自宅での葬儀が減り、外に飾る大きなものは少なくなりました。

最近ではホール用に小さなサイズの樒も販売されています。

 

7.4 供花は造花でもよいの?

葬儀の供花では造花は使わず、生花になります。

弔事で造花が使われることがあるのは主に仏壇に飾る場合と、あまり見かけませんが祭壇を飾る場合とがあります。

また、プリザーブドフラワーは供花には使われません。

プリザーブドフラワーは手間がかかって生花よりも高価であること、茎が短く、小さめなアレンジメントになってしまうことから自宅に飾るのに使われるのが主流です。

 

7.5 供花の歴史は?

死者に花を手向けることは、古くはネアンデルタール人も行っていたと言われています。

イスラエルのシャニダール洞窟では10体のネアンデルタール人の遺体が発見されましたが、そのうちの幼児と思われる遺体の周りからは、8種類もの花粉が見つかりました(※ネズミが花粉を運んだのではないかという説もあり)。

これは5~6万年前にすでに、人類の祖先には死者に花を手向ける心があった可能性を秘めています。

 

また、釈迦や釈迦の父親の葬儀においても、花が撒かれたり捧げられたりしたとされています。

日本では、日本書紀にすでに花を手向けたという記述が残っています。

仏教で仏様に花を供えるという形は、6世紀に仏教が伝来すると同時に広まっていったようです。

花を供える風習はその後も続きましたが、大正時代には現代で見られる、祭壇とその周囲に花を飾る形に変化していきました。

 

ところでお寺には紫陽花がよく植えられていますが、これは紫陽花が死者に手向けられる花だからだと言われています。

紫陽花は梅雨の時期に咲きますが、この梅雨の時期は昔は流行り病で人が亡くなることが多かったのです。

そのため、紫陽花は弔事の花としてお寺に植えられ、近年まであまり人気のない花でした。

現代では梅雨に死者が増えることもなくなり、紫陽花は観賞用の植物として親しまれています。

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