お布施の相場・葬儀や法事法要、お墓・仏壇、宗派や地域の違いは?

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お寺さんにお布施の金額を聞くと、「お気持ちでけっこうです」と言われてしまう場合は多いものです。

しかし、無宗教の方が多い日本では、「お布施は生活していく上での費用の一つ」という人が大多数を占めていますから、やはりはっきりと金額が分かるほうがいいでしょう。

お布施は、葬儀や法事、地域や宗派などによっても相場が異なってきます。また、お墓や仏壇を持つ・持っている場合もお布施は必要です。

そんなちょっと分かりにくいお布施の相場について、さまざまなパターンで解説させていただきました。皆様の疑問の解消の一助になれば幸いです。

— この記事の目次 —
1.葬儀の際のお布施の相場は?
2.地域による葬儀のお布施の相場は?
3.法要(法事)のお布施の相場は?
4.お墓や仏壇に関するお布施の相場は?
5.お布施のマナー全般について
6.お布施の宗教による違いは?
7.その他のお布施の相場は?
8.お坊さん便でのお布施の相場は?
まとめ

1.葬儀の際のお布施の相場は?

出典元:https://www.photo-ac.com/

葬儀の際のお布施は、戒名代・読経料・お車代・お膳料を合計したものです。それぞれどういったものなのか、個別の相場も見ていきましょう。

1.1 戒名による違い

戒名とは本来、仏の弟子になった人に授けられる名前のことです。しかし近年では、亡くなられた方に与えられる名前という意味合いで使われています。

江戸時代にはじまった檀家制度と祖先崇拝が結びつき、死後仏になるという、日本独自のスタイルが生まれたと言われています。

戒名はいくつかのパーツに分けることができます。院号・道号・戒名・位号の順となっています。

院号は寺院や社会に貢献した方につけられ、戒名としてはレベルが一番高いものです。例えばお寺を建立するなどした方につけられます。

道号は院の下に来るもので地名や自然、家を表す漢字がよくつけられます。こちらももともとは僧侶につけられていた部分です。

その次の二文字が、本来の「戒名」です。こちらは生前の名前の一文字を入れたりすることも多いようです。

最後の位号は尊称で、位によって呼び名が変わります。男女でも違う呼び名となります。この呼び名が戒名のランクに大きく関わっています。

戒名の相場は宗派によっても違いますが、以下のような金額が目安となります。戒名にはランクがあり、それによって値段が違います。

院居士、院大姉 100万円~
院信士、院信女 70万円~
居士、大姉 50~60万円
信士、信女 30~40万円

かなり高いですね。お寺への寄進としての意味合いもあるそうです。はっきりとした値段が決まっていないために、トラブルが起きることもあるようですね。

ランクの低い名前なのに高い金額を要求されたり、位の高い戒名をつけようとしても断られたりといった事例があります。

お寺と一般の人との考え方にかなり差があるのも原因の一つです。普通の人は「高いランクの戒名は高いお金を出せばよい」と思ってしまいます。

しかしお寺側では買い物という認識ではなく、お寺や社会に貢献した人に高いランクの戒名をつけるものだ、という考えなのです。

最近では、はっきりと値段を決めてサービスを行うところもあり、物議をかもしています。amazonで注文できる「お坊さん便などがそうですね。お坊さん便については8章で解説いたします。

1.2 読経料(御経料)の相場

読経料とは、僧侶にお経をあげてもらった謝礼としてお渡しするものです。こちらは15万円~30万円くらいが相場となっています。

1.3お車代の相場

お車代とは、僧侶が葬儀をする場所まで来るための交通費を遺族が負担するものです。5,000円~1万円くらいお渡しするのが一般的で、実費を渡すわけではありません。

1.4 お膳料の相場

お膳料は、僧侶が会食を辞退されたときに、その分を食事代としてお渡しする費用です。

通常、5,000~10,000円くらいです。

2.地域による葬儀のお布施の相場は?

出典元:https://www.illust-ac.com/

実はお布施の相場は、地域によっても違っています。どれくらいの差があるのでしょうか?

2.1 北海道・東北のお布施の相場

北海道では約30万円くらいがお布施の相場となっています。戒名代・読経料ともに15万円くらいです。

東北地方では50万円くらい。戒名代が20~25万円、読経料が15~20万円です。

2.2 中部・関東のお布施の相場

中部、特に愛知県・静岡県・岐阜県・長野県・山梨県では、結婚式や葬儀にお金をかける傾向があります。40~80万円くらいが平均です。

新潟・富山・石川・福井では上記の地域よりは少し低めです。富山や石川はお布施よりも全体的な葬儀にお金をかけているようですね。

関東地方では20~80万円で、かなり開きがあります。千葉・群馬・茨城・栃木は比較的安め、東京・神奈川・埼玉は高めです。

菩提寺を持たない家では戒名料を安く抑え、菩提寺があると高くなっているようです。お膳料も5,000~2万円で、家によって値段に差があるのが特徴的です。

千葉・東京・埼玉・神奈川は葬儀全体の費用もかなり高くなっています。

2.3 近畿・中国・四国・九州のお布施の相場

近畿地方は50万円くらいで、中部や関東より安めです。

ドライに割り切っているのでしょうか。お膳料は関東と同じくらいですので、他を抑えているようです。

中国・四国・九州地方は20~40万円で、比較的安めです。

こちらは物価の影響もあるのかもしれません。読経料は全国的に15万円程度ですので、戒名料が抑えられています。

3.法要(法事)のお布施の相場は?

出典元:https://www.photo-ac.com/

法事(法要)とは、故人の供養を行い、冥福を祈るために行われる仏教の儀式です。

お布施はさまざまな法事のときにも必要になります。あらかじめ相場を知っておくことで、安心することができますね。

ここでは、さまざまな法事にかかるお布施の相場について見ていきましょう。

3.1 初七日 ・四十九日のお布施の相場

初七日とは、亡くなった日から七日目に行う法事のことです。

最近は遺族の負担を減らすためか、葬儀と同時に行われることが多くなっています。宗派によっては、亡くなった日の前日を一日目と数える場合もあります。

亡くなった魂は成仏するまでに七回裁判を受けるとされています。初七日は三途の川のほとりに到着する日、四十九日は判決が確定する日なのだそうです。

七日毎に七回生前の罪状を裁く審判が行われるため、故人の魂が極楽浄土へ行けるように、供養を行い成仏を願います。遺族は親族・故人と親しかった知人などを集め、読経や会食を行います。

初七日・四十九日は遺骨・位牌・遺影を準備して、お寺や自宅などで法事を行います。

四十九日は忌明け(きあけ)といい、それまでは結婚式などの祝い事、神社への参拝は避けなければなりません。お墓への納骨式は、四十九日と同時に行われることが多いです。

初七日、四十九日ともに3万円~5万円程度がお布施の相場です。お布施の他にお車代が5千円~1万円、僧侶が会食を辞退した場合はお膳料を5千円~2万円(その食事の金額くらい)をお渡しします。

3.2 年忌や月命日のお布施の相場

月命日とは、故人が亡くなった日にお墓参りに行ったり、仏壇に手を合わせることをいいます。

お線香やろうそく、お花やお供物などを準備します。

例えば3月18日に亡くなられた場合は、3月を除いた毎月18日が月命日となります。

月命日でお墓参りをする場合ではお布施の相場は5,000~1万円くらいとなります。

年忌とは、亡くなった方の祥月命日に行われる法事のことです。例えば3月18日に亡くなられた方なら3月が祥月、3月18日が祥月命日となります。

お布施の相場は一周忌は3万円~5万円、三回忌(2年目)以降は1万円~5万円くらいとなっています。

お膳料やお車代が必要となる事もあります。(5千円~1万円くらい)

他に年忌は七(6年目)、十三(12年目)、十七(16年目)、二十三(22年目)、二十七(26年目)、三十三(32年目)があります。宗派によっては、五十回忌まで行う場合もあります。

三回忌までは遺族・親族・知人、七回忌までは遺族・親族、それ以降は遺族のみで行われることが多いです。

会食を伴うことが多く、僧侶が辞退されればお膳料をお渡しします。

お寺に行くか、自宅や斎場などに僧侶を呼んで読経していただきますが、呼ぶ場合はお車代が必要になることがあります。

他に、親族・知人には引き出物をお渡しします。

最近では少なくなっていますが、百箇日(卒哭忌)を行う場合もあります。こちらは遺族のみで行われることが多いです。

3.3 お盆のお布施の相場

お盆とは正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。お釈迦様の弟子の目連様の亡くなった母親が、地獄に落ちて苦しんでいるのを助けるために始まったと言われています。

助けを求めてきた目連にお釈迦様は、旧暦なら7月、新暦なら8月の13~16日の間に供養をするよう進言したとのことです。

この期間は亡くなられた先祖が返ってくるとされ、お墓参りをします。

先祖の霊が迷わないように迎え火を焚き、送り火でお送りします。

お供物を飾ったり、精霊棚や盆棚、盆提灯、きゅうりやなすの馬・牛を飾る場合もあります。地方や宗派によって異なります。

四十九日過ぎて初のお盆を特別に初盆・新盆といいます。

初盆のお布施の相場は、3万円~5万円くらいです。その後のお盆のお布施の相場は5千円~2万円くらいが一般的と言われています。

3.4 お彼岸のお布施の相場

お彼岸とは、春分の日と前後3日間(合計7日間)、秋分の日と前後3日間(合計7日間)の期間をいいます。

この時期に供養をすることで、極楽浄土を行くことができるとされています。

春分・秋分の日は年によってずれがありますが、だいたい3月20日前後、9月23日前後です。お彼岸の期間にお墓参りや、お寺で行われる合同の法会に参加します。

お彼岸のお布施の相場は3千円~1万円くらいを包めばいいでしょう。初彼岸でも同じです。僧侶に個別に読経してもらう場合は3万円~5万円、お車代も考慮します。

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