神道の葬式を徹底解説!知っておけば安心できるマナーと流れ

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初詣や結婚式、七五三、豆まきといったおめでたい行事で私たちの身近にある神社ですが、お葬式にも「神道(しんとう)式」があることをあまり知らない人も多いのではないでしょうか。

 

身内の方やご友人が亡くなられた時、神道式で葬儀を執り行うことになったら、どんな葬儀になるのか想像もつかない、あるいは不安に思うはずです。

どのような流れになって、どのようなことに注意したらいいのでしょうか。

 

私たちが普段から慣れている「仏式」とどのようなところが違っているのかなど、神道のお葬式に出席するにあたって、困らないように流れやマナーなどをご紹介します。

さらに、喪主になった場合の気になる費用についても、参考にしてみてください。

 

— この記事の目次 —

1.神道(しんとう)とは

2.神道式葬式と仏式葬式との違いは?

3.神道での葬儀の流れ

4.神道での葬儀の儀式のやり方

5.知っておきたい神道での葬式マナー

6.神道での葬式費用について

まとめ

 

1.神道(しんとう)とは

出典元:https://www.photo-ac.com

 

神道は日本固有の宗教です。

しかし、神道という名前の宗教は、もともとありませんでした。

ちょうど聖徳太子の時代6世紀ごろに中国から「仏教」が伝来し、それと区別するために、従来から日本にあった信仰・宗教を便宜的に「神道」と名付けたことによるものです。

 

仏教、キリスト教、イスラム教といった宗教には、宗教として広く伝えるためや後世に伝えるための「経典」「聖書」「コーラン」が整っています。

しかし、日本の土着宗教である神道は、こういった目に見えるような経典はありません。

さらに宗教ではおなじみの布教活動も行いません。

「伝説」や「言い伝え」があるだけです。

 

そのため、その概念はとてもわかりにくく、外国人に説明しても理解されない部分もたくさんあります。

実際、日本人である私たちにとっても、「儀式」や「慣習」としての神社は身近にあっても、宗教となるとよく分からないという人も多いのではないでしょうか。


1.1  神道と日本人

神道とは、日本固有に存在するさまざまな神様を信仰する多神教です。

その歴史は古く、卑弥呼以前の太古から起源していると言われています。

日本人の自然観と先祖崇拝の念が核となり私たちの生活に根付いています。

 

神道と他の宗教の違い。

それは他の宗教がひとつの神を崇めるのに対し、神道では八百万(やおよろず)の神を崇める点にあります。

神道では偉業を成し遂げた祖先たちだけでなく、木や石、川や山に、さらには普段使っている器などにさえ「神」を見出すのです。

 

たとえば、使わなくなった「針」の神様を祀る「針供養」や人形に宿った魂を鎮めるために行う「人形供養」もそれぞれの神様を祀ったものです。

山開き、海開きといった行事も、山の神様、海の神様に祈りをささげて、事故などがないようにお願いする儀式です。

 

つまり日本人の心の中には、ひとつの絶対神ではなく大いなる自然に感謝し、その自然は、恵みももたらすが、災いももたらす畏れ多いものが神なのだということを子々孫々まで伝えるための宗教といっても過言ではありません。

そして、自然や身の回りのものと共存することを信仰として体系化されたのが神道なのです。

 

 1.2 神道と仏教の違い

神道と仏教の大きな違いは仏教が「普遍宗教」であるのに対して神道が「民族宗教」であるところです。

普遍宗教である仏教には経典があり「教え」があります。

その教えを信じることで、人種や国を超えて、言葉や環境が違っても誰でも信者になることができます。

しかし民族宗教である神道では、明確な「経典」というものがありません。

そのため言葉や環境が壁となって布教することはできませんから、神道がほかの国に拡がることはありませんでした。

 

その一方で、昔から神道は私たちの生活にとって身近なものでした。

お正月や七五三、合格祈願、厄払いなど行事として、あるいは心のより所として神社はありました。

仏教とは違った面もありますが、日本に根付いた仏教は、長い間に神道の影響を大きく受けてきました。

 

たとえば、仏教では死者は、仏さまのところに行って成仏します。

しかし、私たちは仏壇に対して、仏様に祈るというよりも「おじいちゃん」「おばあちゃん」に祈るということをしていませんか。

それは、祖先が私たちを見守ってくれているという「神道」に基づく考え方です。

 

このように本場の仏教徒の人が聞いたら驚くような日本独特の風習や仏教に対する考え方があります。

これは長い間、土着の「神道」とその時の政権が利用した「仏教」がうまい具合に融合し、さらに庶民にとって受け入れやすいように改変されながら現代の仏教が確立されたといってもいいでしょう。

 

 1.3 神道における葬式の意味とは

仏教では、故人はその信仰によって極楽浄土に行けることになっています。

仏様のもとで安らかに暮らせるため、さまざまな煩悩にまみれた現世からは切り離されたものとなります。

そして年に1回、お盆にはその魂は家族のもとに帰ってくるといわれています。

 

しかし、神道の場合には故人を極楽浄土に送るものではありません。

亡くなった人には、死んでもまだ役割があるのです。

 

神道の考え方では、故人には家の守り神になってもらわなくてはなりません。

神道では、人は神によってこの世に生を受け、この世で役割を終えると、また神のもとに帰って、子孫を見守るとされています。

そのための儀式が神道の葬式なのです。

 

家に神棚のある人ならわかるかもしれませんが、日本の神様というのは漠然としています。

なぜなら、ひとつの姿ではなくいくつもの集合体であるからです。その集合体の中に含まれるのが「御先祖様」であり、神道の葬式の真髄といってもいいでしょう。

 

1.4 なぜ神道での葬式は少ないのか

現在、日本で執り行われる葬儀のうち、94%が仏式で、神道式で行われるのはわずか2%だといわれています。

それはなぜでしょう。

神社では、結婚式や七五三、赤ちゃんが生まれればお七夜など、「生」に関する身近な行事がたくさんあります。

 

ところが「死」にまつわる「葬儀」だけは、神社で行われることはほとんどありません。

それは、神社はあくまでも神様のいらっしゃるところであり、神の領域に「死」という穢(けが)れを持ち込むことはよくないとされているからです。

そのため「おめでたいこと」は神社で、「死にまつわること」はお寺でという図式が出来上がって現在に至っています。

 

もうひとつの神道での葬式が少ない理由としては、江戸時代に行われた寺請(てらうけ)制度、またの名を檀家(だんか)制度の影響です。

これは幕府がキリスト教を排除する目的で作った制度です。

 

「すべての人は寺院の檀家となり、寺院から寺請証文を受け取ること」を強要。

それは、神社の神職であっても例外ではありませんでした。

お寺では、自分のところの檀家からお布施をもらうかわりに、葬儀や法要の一切を行って、檀家の管理という仕事を任されることとなりました。

その流れが、戸籍が作られた明治以降も続いており、葬式=仏式となったのです。

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