真言宗のお焼香やお線香の作法は?数珠の持ち方・おりんの回数も解説

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2.真言宗の葬儀の流れは?

出典元:https://www.ac-illust.com/

 

真言宗の葬儀は印を結んだり法具を使用するなど、特徴的です。

この章では、そんな真言宗の葬儀の流れについて解説していきます。

※ここでは古義の流れに沿ってお伝えしていますが、流派・地域・寺院によって順序が違ったり、省略されることがあります。

 

2.1 枕経・お通夜の流れは?

枕経は死にゆく方の枕元であげるお経ですが、現代では省略されたり、通夜に組み込まれることが多いです。

枕経では般若理趣経、慈救の呪(じくのしゅ)、阿弥陀如来の陀羅尼、光明真言(こうみょうしんごん)、御宝号(「南無大師遍照金剛」)を唱えます。

 

般若理趣経は密教の極意を示すもので、真言宗では常に読まれるお経です。

慈救の呪は不動明王の呪文で、災いを避け、願い事がかなうと言われるものです。

陀羅尼とは、梵語を音写した長めの呪文で、阿弥陀如来の陀羅尼は阿弥陀如来に呼びかける呪文となります。

光明真言とは真言宗において大切なお経の一つで、罪悪を取り除き、福を得られるとされています。

御宝号は弘法大師の名前であり、短いお経でもあります。

 

納棺では、棺に土砂を撒いて曳曼荼羅(ひきまんだら)という布を敷いた上にご遺体を置きます。

そしてご遺体の上には覆曼荼羅(おおいまんだら)という布をかけ、さらに土砂をかけて納棺します。

 

棺にかける土砂には「土砂加持」という儀式で清めた土砂を使います。

土砂加持とは土砂を洗い清め、護摩を焚き、光明真言を唱えることで聖なる土砂とする儀式で、この土砂をご遺体にかけると、死者の罪過が消えるとされているそうです。

 

お通夜では般若理趣経、慈救の呪、光明真言、御宝号が唱えられ、通夜法話が行われます。

般若理趣経の代わりに遺教経(ゆいきょうぎょう・釈迦が亡くなる前に弟子たちに説いた説法)が唱えられることもあります。

 

2.2 儀式の前の準備

葬儀や法要などの前の準備として行われるのが塗香・三密観・護身法・加持香水の法(洒水・しゃすい)です。

まず導師自身の身体に香を塗って清め、三密観(さんみつかん)という行を行います。

三密観とは吽(うん)の字を身・口・意に置いて、五鈷金剛杵(ごここんごうしょ・密教の法具の一種)を観想することで、三業(身体や口・心から発した罪)を清める行です。

護身法(ごしんぼう)とは、五種の印を結び真言を唱えて、障害を取り除き身を守る行です。

加持香水とは洒水とも言い、水またはお香を混ぜた水を真言で浄め、その水を散杖という棒で対象物に注ぎかけ清めることで、葬儀においては死者(棺)に注ぎます。

 

以上を終えたら次に、仏像や絵に描かれた仏様に向かい、三礼(さんらい)・表白(ひょうびゃく)・神分(じんぶん)・声明(しょうみょう)を行います。

これらを行うことで、諸仏をその場にお迎えします。

 

真言宗での三礼とは、三礼文を唱えて仏法僧を礼拝し、帰依を宣言することです。

表白は諸仏を称えて、葬儀が滞りなく行われるように願う文です。

神分は諸仏をお迎えして楽曲を捧げることを言います。

声明は仏様を称える歌のことです。

 

2.3 戒名を授ける作法

次に、故人に戒名を授けます(新義では通夜に行う)。

まず導師が剃刀を持ち、故人の髪を剃る所作(形のみ)をしながら偈文(げもん)を唱えます(剃髪)。

偈文とは、仏の徳や教えを説く詩のことです。

 

次に三帰三竟(さんきさんきょう)や十善戒(または五善戒)が授けられ、その後故人に戒名がつけられ、仏弟子となります。

三帰三竟とは三宝(5.2の仏法僧のところで解説)に帰依しそれを表明することで、十善戒とは仏教の戒律のことです。

 

2.4 引導・墓前作法により即身成仏へ

引導を行うにあたって、再び表白・神分が行われます。

次に故人の即身成仏を果たすために、不動潅頂(ふどうかんじょう)の印明(いんみょう)、弥勒三種の印明が授けられます。

印明とは印を結び真言を唱えることです。

その後、理趣経を唱えて引導は終わりです。

 

引導が終わると次は墓前作法を行います。

まず破地獄の印明で故人の心の地獄(煩悩)を粉砕し、金剛杵(法具、この場合は五鈷杵)を頭に触れることで、灌頂を授けられます。

潅頂は真言宗では仏の位に上るために重要な儀式で、仏の五つの智慧を授けるために頭頂に水をかけるというものです。

葬儀においては水はかけず、代わりに五鈷杵で頭に触れます。

 

次に「金剛界胎蔵秘印明」で真言を受け、「弘法大師の引導の大事偈文」が行われます。

これにより、故人は即身成仏の境地に引導されます。

弘法大師の引導の大事偈文は引導の中心となる儀式です。

 

その後、位牌の開眼(位牌に故人の魂を入れる)や血脈(けちみゃく)の授与が行われます。

血脈は、三途の川を渡るための通行手形のようなもので、故人がお釈迦様の弟子の最後に名を連ねたことを示す紙です。

 

2.5 弔辞・弔電・焼香~出棺

次に弔辞や弔電が読まれ、成仏を願う諷誦文(ふじゅもん)が唱えられている間にお焼香が行われます。

焼香の後は故人の往生を祈願してから、導師は導師最極秘印(どうしさいごくひいん)という印を組んで、三回指を鳴らします。

これにより故人は極楽浄土へ行き、葬儀は終了し、出棺となります。

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