焼香・線香の浄土真宗での作法は?西・東・高田・興正派それぞれ解説

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浄土真宗は独自のルールがあり、仏教の他の宗派と一線を画しています。

その違いは、「死後の名前は戒名でなく法名」「般若心経を唱えない」「僧侶は剃髪せず妻帯を許される」など、数え上げればきりがありません。

 

この記事ではその中でも、焼香と線香に絞って浄土真宗の作法をお伝えしていこうと思います。

そのほか、広義での焼香や線香の意味・使い方、浄土真宗の大まかな教義や特徴についても解説していきます。

葬儀など、弔事の際にお役立ていただければ幸いです。

 

— この記事の目次 —

1.そもそも浄土真宗ってどういう宗派?

2.焼香や線香の意味・使い方は?

3.お焼香の正しい作法や種類・順番は?

4.浄土真宗でのお焼香の作法は?

5.お線香を焚くときの正しい作法は?

6.浄土真宗でのお線香の作法は?

7.浄土真宗独自のマナーは?

8.まとめ

1.そもそも浄土真宗ってどういう宗派?

出典元:https://www.ac-illust.com/

 

浄土真宗での焼香についてお伝えする前に、浄土真宗とはどういった宗教なのかをまずご説明していきたいと思います。

ここでは浄土真宗の歴史、教え、その流派を簡単にご紹介いたします。

普段はなかなか触れることのない仏教の世界を、少しだけ覗いてみましょう。

 

1.1 浄土真宗の歴史は?

浄土宗の中で、親鸞を祖とする宗派を真宗、または浄土真宗と言います。

親鸞は鎌倉時代に生まれましたが、僧侶になるべく9歳で出家させられ、比叡山延暦寺に入山しました。

当時は源平の争いが激しく世の中が荒れており、それを救うはずの比叡山の天台宗も、身分で出世が決まるような状態でした。

 

親鸞はこうしたことに疑問を持ち29歳で山を下りたあと、百日間の参籠(おこもり祈願すること)をします。

このときに夢で聖徳太子のお告げを受け、法然(浄土宗の開祖)の弟子となったのです。

そして、法然と親鸞の、苦しい修行を必要とせずにただ念仏を唱えればよいというスタイルが、庶民を始め多くの人に受け入れられていきます。

 

しかし、既存の宗派の怒りを買い念仏を禁止され、それを破った朝廷の女官がいたことで、法然及び親鸞を含む7人の弟子は流罪に、他に4人の弟子は死罪となってしまいます。

法然は10ヶ月で赦免されましたが、親鸞が許されたのは5年後で、その年に法然は亡くなってしまいました。

その後、親鸞は関東で精力的に布教を行い、のちに京都に戻り著作活動を行った後、入滅(亡くなること)します。

 

鎌倉時代後期には、門弟(浄土真宗の信徒)や覚如などの尽力により、親鸞の墓所は本願寺となりました。

室町時代には蓮如が親鸞の教えを広く布教し、一向宗と名を変えます。

その後一揆と関わりを持つなどして(一向一揆)禁教令を出されたり、宗派内での勢力争い、山科本願寺の焼き討ちなど紆余曲折を経て、一向宗門徒は武装集団と化しました。

 

しかし織田信長と10年に渡って争い続け(石山合戦)、和議によって本拠地の石山本願寺を明け渡し焼失、以後各地の一向一揆は勢力を失いました。

信長の死後、顕如が京都に再び本願寺を完成させ、江戸時代には東(大谷派)が分立します。

その後、明治時代の宗教の再編時に、西本願寺派と東本願寺派をはじめとした十派とその他の派に分かれる、現在のような形となりました。

その際、江戸幕府が公式名称として用いていた「一向宗」という名称は使用されなくなりました。

 

1.2 浄土真宗の教えって?

浄土真宗では阿弥陀如来を本尊とします。

浄土真宗の教えは簡潔にまとめると、阿弥陀如来のご加護(本願力) によって信心を得て、南無阿弥陀仏を唱える人生を歩み、そして亡くなった後はすぐに成仏して極楽浄土へと行き、また生まれ変わり人々を助けるようになる、というものです。

 

阿弥陀如来のご加護で救済されるという教え=「他力本願」が浄土真宗の要です。

他力本願は一般的には「人に頼って努力しない」という意味で使われますが、これは誤用で本来は、自分一人の力で修行して悟るのでなく、阿弥陀如来の力(本願)で救われることを指します。

 

1.3 浄土真宗の流派にはどんなものがある?

浄土真宗の主流派として真宗各派協和会があり、そこに所属している流派は10派となっています。

 

・浄土真宗本願寺派、本山は本願寺(通称・西本願寺)

・真宗大谷派、本山は真宗本廟(通称・東本願寺)

・真宗高田派、本山は専修寺(通称・高田本山)

・真宗佛光寺派、本山は佛光寺

・真宗興正(こうしょう)派、本山は興正寺

・真宗木辺派、本山は錦織(きんしょく)寺

・真宗出雲路派、本山は毫摂(ごうしょう)寺(通称・五分市本山)

・真宗誠照(じょうしょう)寺派、本山は誠照寺(通称・鯖江本山/さばえほんざん)

・真宗三門徒派、本山は専照寺(通称・中野本山)

・真宗山元(さんげん)派、本山は證誠(しょうじょう)寺(通称・山元派)

 

これ以外にも多くの分派があります。

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