神葬祭に参列する際の知っておきたいマナーと常識

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神式の葬儀というのは、神社神道の祭祀である「神葬祭(しんそうさい)」の儀礼を指します。

神社神道とは、神社本庁が包括する全国の神社で行われる祭祀儀礼を中心とした信仰です。

しかし、そもそも「神道とは?」という人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、神葬祭に参列する際知っておきたい知識についてご紹介します。
1.神道とは

【画像】http://www.osohshiki.jp/column/article/105/

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神道は日本古来の宗教です。聖徳太子が大陸から仏教を取り入れるまでは、日本民族は、すべて日本古来の神を信仰して来ました。

現在の日本では仏教徒が圧倒的に多いので、神道の葬儀には馴染みのないように感じられますが、日本人の人生や日常のさまざまに神道が関わっています。

誕生して一ヵ月経った頃には、お宮参りをして健康と長寿を願い、七五三には成長したお祝いをします。

お正月には初詣で神社へ行きますし、結婚式には神道の儀式に則って三々九度の杯をかわします。

意識していないことですが、これらの行事は「神道」なのです。ですから、まったく縁が無いと、いうことではありません。

しかし、神道の葬儀そのものを経験することは、あまりないのではないかと思います。神道の葬儀は、仏教の葬儀とは意味も儀式も異なります。

1-1.神道の種類

「八百万(やおよろず)の神々」と言われるほど、日本にはたくさんの神が存在します。山や川などのすべての自然に神が宿っているという信仰です。

多くの神が存在するのですから、神道にも様々な種類があります。

  • 皇室神道

皇居の中の宮中三殿を中心とする皇室独自の神道です。

  • 神社神道

神社を中心とする信仰です。

  • 民族神道

民間で実施されていて、民間神道とも言われています。

  • 教派神道

教祖、開祖の宗教体験をベースにした宗教です。

  • 古神道

江戸時代の国学により儒教、仏教の影響を受ける以前の神道です。

  • 国家神道

国家が支援して行われた神道です。

その他にも分類されている宗派があるのですが、現在の「神道」と言えば、ほとんどが神社神道のことをさしています。

1-2.仏教と神道/葬式の意味の違い

仏教の葬儀では、故人を極楽浄土に送り出すために行われます。

故人は極楽浄土へ行き、仏様の弟子として安らかに暮らすと考えられ、戒名は「仏の弟子となった証拠」としての名前です。

一方、神道での葬儀「神葬祭」は、故人を家の守護神にするための儀式とされています。

墓石に「○○家先祖代々之墓」と刻まれているのを見たことがあると思いますが、もともと先祖崇拝は神道の考えに由来するものです。

最近では、葬儀社の式場で、お葬式が行われることが多いですが、昔は仏式の葬儀は、ほとんど、先祖の位牌を納めてある菩提寺(ぼだいじ)で行われていました。

しかし、神道では「死は穢(けが)れ」とされているので、昔も今も、紳葬祭を神社で執り行うことはありません。神社は神の聖域であり、死や穢れを持ちこむ場所ではないからです。

2.神葬祭とは

【画像】http://www.mhiranoya.co.jp/saidan-shintou.html

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神葬祭(しんそうさい)とは、日本固有の宗教である神道の葬儀のことです。

2-1.神葬祭の特徴

・諡が贈られる

神道においては、故人に対して「諡号(おくりな)」が贈られます。これは仏式で言う戒名や法名にあたるものです。

※戒名は仏の弟子になることを認められた名前であるため、死後は家の守護神となる神道では適用されません。

諡は名前の後ろにつけられ、男性の場合は大人(うし)、女性の場合は刀自(とじ)となります。

  • 大人(うし):領有・支配する人のことを指す言葉で、男性や先人に対する尊称として使われるもの。
  • 刀自(とじ):戸口を支配する者を指し、転じて主婦や女性そのものを指す尊称となった。

厳密な付け方を以下に示します。

幼児 少年 青年 成人 老年
男性 稚郎子(わかいらつこ) 郎子(いらつこ) 大人 翁(おきな)
女性 稚郎女(わかいらつめ) 郎女(いらつめ) 刀自 媼(おおな)

これらの諡の後に、「命(みこと)」をつけます。(例:○○大人命【○○うしのみこと】)

最近ではここまで詳しい分類はなく、大人であれば大人命・刀自命、子供であれば彦命(比古命:ひこのみこと)・姫命(比売命:ひめのみこと)をつけるのが一般的となっています。

諡は、誰もが等しくつけられるもので、位牌にあたる霊璽(れいじ)や墓にあたる奥津城(おくつき)に名前を刻むときには必ず諡を加えます。

神道において死者は、家を守る守護神になるということから、死者に対する尊敬や感謝の念は持ち合わせています。その思いが諡として現れているのです。

・玉串奉奠

仏式の焼香に該当するのが「玉串奉奠」です。

玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)をつけたものです。玉串奉奠とは、玉串に自分の心をのせ、神にささげるという意味がこめられています。

【玉串のささげかた】

  1. 神職の前に並んで順番を待ちます。
  2. 自分の番がきたら、神職および遺族に一礼し、玉串を両手で受け取ります。このとき玉串は右が枝元、左に葉がくるように渡されますので、右手の親指を下にし、左手で支えるように受け、枝元が胸の高さになるようにやや持ち上げて一礼します。次に祭壇前にすすんで玉串案に供えます。
  3. 神職に一礼して玉串を受け取る。右手は上から枝をつまむように持ち、葉は左手の平の上に添えます。葉を持つ左手側を高くして持つのがポイントです。
  4. 玉串を捧げる机の前に行き、一礼します。
  5. 胸の高さの位置で、葉先が祭壇に向くように右手を引いて回転させます。
  6. 右手と左手の位置を持ち替えて、枝の根元が祭壇に向くように右回りに回転させます。両手で玉串を机に置いて、二回拝礼をし、音を立てずに二回拍手をし、さらに一礼する
  7. 神職と遺族にお辞儀をして席に戻り着席します。

・奥津城とは

神道において、ご先祖様をお祀りするための墓のことです。

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